資料ダウンロード

資料ダウンロード

資料ダウンロード

【徹底比較】派遣と業務代行(BPO)どちらを選ぶべき?貴社に最適な外部委託の見極め方

人手不足の深刻化やビジネス環境の急速な変化に伴い、多くの企業が外部リソースの活用を検討しています。中でも「派遣」と「業務代行(BPO)」は代表的な選択肢ですが、「どちらを選べば良いのかわからない」「自社に最適なのは本当にどちらなのか」と悩む担当者の方も少なくないでしょう。 

 

 

本記事では、貴社が抱える課題を解決し、経営効率を最大化するための最適な外部委託先を見極めるために、派遣と業務代行(BPO)を徹底的に比較します。それぞれの特徴、メリット・デメリット、そして具体的な活用シーンまでを深掘りし、貴社のビジネスに最適な選択を支援します。 

 

目次


1.外部委託の選択肢を理解する:派遣と業務代行(BPO)とは? 

AdobeStock_1355449366

 

まずは、外部委託を検討する上で不可欠な、派遣と業務代行(BPO)それぞれの基本的な定義と特徴を理解しましょう。 

1-1.派遣(人材派遣)の概要と特徴 

人材派遣とは、派遣会社と雇用契約を結んだスタッフが、派遣先の企業で業務を行うサービスです。派遣スタッフは派遣先企業の指揮命令を受けて業務を遂行します。 

 

✅主な特徴: 

指揮命令権は派遣先企業に帰属 派遣スタッフに対し、派遣先の企業が直接業務指示を出します。
契約形態は「労働者派遣契約」 派遣会社と派遣先企業の間で労働者派遣契約が結ばれ、派遣スタッフは派遣会社と雇用契約を結びます。 
目的は「労働力の確保」 一時的な人員不足の解消や、特定のスキルを持つ人材の補充が主な目的となります。 
期間制限がある 同一の派遣スタッフが同一部署で働ける期間は原則3年までと労働者派遣法で定められています。ただし、無期雇用派遣の場合はこの限りではありません。

1-2.業務代行(BPO)の概要と特徴 

業務代行、特にBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは、企業が特定の業務プロセス全体を外部の専門業者に一括して委託するサービスです。単なる業務の「代行」に留まらず、業務プロセスの見直しや改善提案まで含めて外部に任せる点が特徴です。 

 

✅主な特徴:

指揮命令権は受託会社に帰属 業務の遂行方法や成果物の品質管理は、業務を受託したBPO事業者が責任を持ちます。委託元の企業が直接、業務従事者へ指示命令を出すことはできません。 
契約形態は「業務委託契約」 請負契約または準委任契約が締結されます。 

目的は「業務の遂行・納品」と

「プロセス全体の最適化」

特定業務の効率化や品質向上、さらにはコスト削減や経営資源のコア業務集中が主な目的です。
対象業務は幅広い 人事、経理、総務などのバックオフィス業務から、コールセンター、IT関連業務まで多岐にわたります。 

 

「業務代行」「アウトソーシング」「外注」といった言葉は広義には外部委託全般を指しますが、BPOはこれらの中でも特に「業務プロセスの一括委託と改善」に焦点を当てた経営戦略の一種と言えます。 

2.派遣と業務代行(BPO)徹底比較:7つの視点 

AdobeStock_214455352

 

比較軸 

派遣(人材派遣) 

業務代行(BPO) 

1. 契約形態と責任範囲 

「労働者派遣契約」。派遣会社が雇用主となり、派遣先企業は派遣スタッフに業務指示を出す。労働力提供が目的。労務管理責任は派遣会社にある。 

「業務委託契約」(請負契約または準委任契約)。受託会社が雇用主となり、業務の遂行方法から成果物の完成まで受託会社が責任を負う。成果物の提供や業務遂行が目的。委託元が直接指揮命令することは「偽装請負」にあたるリスクがあるため厳禁。 

2. 指揮命令権 

派遣先企業にあり、派遣スタッフへ直接業務指示が可能。 

受託会社にあり、委託元企業は直接業務指示を出せない。 

3. コスト構造と費用対効果 

派遣スタッフの稼働時間に応じた「時給+手数料」が基本。短期間のコスト抑制に繋がりやすいが、長期的に見ると変動費として積み上がる。 

業務プロセス全体への対価となるため、初期費用やランニングコストは派遣より高くなる傾向がある。しかし、専門性の活用による業務品質向上、効率化、最適化によって中長期的には大幅なコスト削減や生産性向上に繋がる可能性が高い。 

4. 業務遂行における主体性 

派遣先企業の指示に基づいて業務を遂行。 

受託会社が自身のノウハウに基づき、業務プロセスを設計・改善しながら遂行する。 

5. 業務改善・効率化への寄与 

指示された業務を遂行するため、業務改善の提案は期待しにくい。 

専門的な知見とノウハウを活かし、業務プロセスの最適化や効率化を積極的に提案・実行する。 

6. 専門性とノウハウ 

個人のスキルに依存。特定の専門スキルを持つ人材を一時的に確保することは可能。 

受託会社が持つ業界の知見や業務改善ノウハウ、最新ツールを最大限に活用できる。属人化の解消にも繋がる。 

7. 管理工数と社内リソース 

派遣スタッフへの直接の業務指示・管理が必要。労務管理は派遣会社が行うため、採用や給与計算などの負担は軽減される。 

受託会社が業務プロセス全体を管理するため、委託元企業の管理工数を大幅に削減できる。社内リソースをコア業務に集中できる。 

比較軸1:契約形態と責任範囲 

最も根本的な違いは、契約形態と責任範囲です。 

 

✅派遣:

派遣会社が雇用する労働者(派遣スタッフ)を、派遣先企業に「労働力」として提供する「労働者派遣契約」です。派遣先企業は派遣スタッフに直接業務指示を出し、その働きに対して対価を支払います。労務管理責任は派遣会社にありますが、業務遂行上の責任は派遣先企業が負います。 


✅業務代行(BPO):

特定の業務や業務プロセス全体を「業務委託契約」(請負契約または準委任契約)に基づいて外部の専門業者に委託するものです。委託先は業務の遂行方法から成果物の品質、そして納期まで、業務全体に対して責任を負います。委託元企業が直接、業務従事者へ指示命令を出すと「偽装請負」とみなされ、違法となるリスクがあるため注意が必要です。 

比較軸2:指揮命令権 

指揮命令権の所在も、両者を区別する重要な点です。 

 

✅派遣:

派遣先企業が派遣スタッフに直接業務指示を出します。これにより、自社の業務フローやルールに合わせて柔軟に人材を動かすことが可能です。


✅業務代行(BPO):

業務の指揮命令権は受託会社にあります。委託元企業は、業務の進捗状況の報告を受けたり、成果物の確認を行ったりすることはできますが、個々の作業者に対して直接指示を出すことはできません。 

比較軸3:コスト構造と費用対効果 

コスト構造も大きく異なります。 

 

✅派遣:

費用は、基本的に派遣スタッフの「稼働時間(時給)+派遣会社の手数料」で決まります。一時的な人手不足の解消や、期間が明確なプロジェクトにおいては、人件費を固定費ではなく変動費として計上できるため、コスト抑制に繋がりやすいというメリットがあります。しかし、長期的に継続する業務の場合、そのコストは積み上がり、場合によっては正社員を雇用するよりも高くなる可能性もあります。


✅業務代行(BPO):

費用は、委託する業務の範囲や内容、成果物によって異なり、月額固定制、成果報酬制、複合報酬制などがあります。初期費用がかかる場合もありますが、BPOは業務プロセス全体の最適化や効率化を目指すため、専門業者によるノウハウの活用やシステム導入により、中長期的には大幅なコスト削減が期待できます。 

比較軸4:業務遂行における主体性 

業務遂行の主体性も両者の違いを明確にします。 

 

✅派遣:

スタッフは、派遣先企業の指示に従って業務を遂行する「労働力」です。そのため、業務の改善提案やプロセスの見直しといった主体的な動きは、基本的に期待されません。


✅業務代行(BPO):

受託会社が業務プロセスの専門家として、自身のノウハウと裁量で業務を遂行します。委託元は「何を達成したいか」という目的を伝え、そのための最適な手段は受託会社が主体的に検討・実行します。 

比較軸5:業務改善・効率化への寄与 

業務改善・効率化への寄与度は、BPOが持つ大きな強みの一つです。 

 

✅派遣:

あくまで指示された業務の遂行が主となるため、根本的な業務改善や効率化を目的とする場合には不向きです。 

 

✅業務代行(BPO):

専門的な知見と経験を持つ外部のプロフェッショナルが、既存の業務フローを分析し、より効率的で質の高いプロセスを構築・実行します。これにより、委託元企業は自社内だけでは難しかった業務改革を実現できる可能性があります。 

比較軸6:専門性とノウハウ 

専門性とノウハウの活用という点でも違いがあります。 

 

✅派遣:

特定のスキルを持つ人材を一時的に確保できますが、その個人のスキルに依存します。社内にノウハウが蓄積されにくいというデメリットもあります。

 

✅業務代行(BPO):

受託会社が長年培ってきた業界の専門知識や最新のノウハウ、ツールを最大限に活用できます。これにより、自社では育成が難しい専門性の高い業務も、高い品質で遂行できるでしょう。また、業務の属人化を防ぎ、組織全体の生産性向上にも貢献します。 

比較軸7:管理工数と社内リソース 

管理工数と社内リソースの削減効果は、BPOの大きなメリットです。 

 

✅派遣:

派遣スタッフへの直接の業務指示・管理が必要となります。また、派遣会社との契約管理や期間満了時の手続きなども発生します。一方で、派遣会社が雇用主であるため、給与計算や社会保険などの労務管理業務は派遣会社が行い、委託元企業の負担は軽減されます。

 

✅業務代行(BPO):

受託会社が業務プロセス全体を管理するため、委託元企業の管理工数を大幅に削減できます。これにより、自社の社員は本来注力すべきコア業務に集中することができ、経営資源の最適配分が可能になります。 

3.貴社に最適なのはどっち?ケース別判断ガイド 

AdobeStock_239118413

3-1.派遣が最適なケース 

派遣は、以下のような課題やニーズを持つ企業に適しています。 

 

一時的な人手不足の解消 繁忙期や急な欠員、期間限定のプロジェクトなど、短期間で一時的に人員を補充したい場合。
直接の指揮命令が必要な業務 自社の業務フローやルールに合わせて、細かく指示を出しながら業務を進めたい場合。 
特定のスキルを持つ人材の補充 自社に不足している特定のスキル(語学力、PCスキルなど)を持つ人材をピンポイントで確保したい場合。 
定型的なノンコア業務の人員補充 事務作業、データ入力、受付業務など、マニュアル化されており、直接的な指示で対応できる定型業務。

 

例えば、

  • 年末調整の時期だけ経理スタッフを増やしたい
  • 新しいプロジェクト立ち上げに伴い数ヶ月間だけアシスタントが欲しい

といった場合に派遣は非常に有効な手段となります。 

3-2.業務代行(BPO)が最適なケース 

業務代行(BPO)は、以下のような課題やニーズを持つ企業に適しています。

 

コア業務への集中 定型的なバックオフィス業務(経理、人事、総務、コールセンターなど)を外部に任せることで、自社の社員を戦略的なコア業務に集中させたい場合。
業務プロセスの根本的な改善・効率化 現状の業務プロセスに非効率さを感じており、外部の専門的な知見やノウハウを導入して抜本的な改革を行いたい場合。 
専門性の高い業務の品質向上 自社内に専門的な知識やスキルが不足している業務(例:法務関連、高度なIT運用、データ分析など)を、高品質かつ安定的に遂行したい場合。 
属人化の解消とリスク低減 特定の業務が特定の社員に依存しており、引き継ぎや品質維持に課題がある場合。 
中長期的なコスト削減 初期投資はかかっても、長期的な視点で業務効率化によるコスト削減効果や生産性向上を追求したい場合。
拠点の統合や新拠点立ち上げ 複数の拠点でばらつきのある業務プロセスを標準化したい場合や、新規事業立ち上げ時の体制構築。 

 

例えば、

  • 給与計算や経費精算といった経理業務を丸ごと外部に委託し、ミスの削減と効率化を図りたい
  • コールセンター業務の品質を向上させつつ、社員を顧客対応戦略の策定に集中させたい

といった場合にBPOは強力な選択肢となります。 

3-3.ハイブリッド型の活用も検討 

企業によっては、派遣と業務代行(BPO)のそれぞれの利点を組み合わせた「ハイブリッド型」の活用も有効です。例えば、定型的なバックオフィス業務はBPOでプロセスごと外部委託し、突発的なプロジェクトや繁忙期の特定業務には派遣スタッフを活用するといった柔軟な運用が考えられます。 

 

これにより、両者のデメリットを補完し、より自社の状況に合わせた最適な外部委託を実現できるでしょう。 

4.外部委託を成功させるためのポイント 

AdobeStock_241936979

4-1.目的と範囲の明確化

最も重要なのは、「なぜ外部委託するのか」「何を、どこまで委託するのか」を明確にすることです。 

 

コスト削減、業務効率化、専門性の確保、コア業務への集中など、目的を具体的に設定しましょう。委託する業務範囲を明確に定義することで、委託先との認識のずれを防ぎ、期待する成果を得やすくなります。 

4-2.委託先の選定基準と比較

外部委託先を選ぶ際は、以下の点を総合的に比較検討しましょう。 

 

実績と専門性 自社の業種や委託したい業務に関する豊富な実績や専門知識、ノウハウがあるか。具体的な成功事例やクライアントの声を確認しましょう。 
料金体系と費用対効果 提示された料金が、委託する業務内容や期待できる効果に見合っているか。複数社から見積もりを取り、比較検討することが重要です。 
コミュニケーション体制 円滑なコミュニケーションが取れるか、報告体制が明確か。 
セキュリティ体制 情報漏洩リスク対策が十分に講じられているか。
柔軟性と拡張性 業務量の増減や内容変更に柔軟に対応できるか。 

4-3.コミュニケーションと連携体制の構築

外部委託は「丸投げ」ではありません。特にBPOにおいては、導入前の業務フロー整理や課題のすり合わせが成功の鍵となります。委託開始後も定期的な進捗確認、フィードバック、改善提案の共有など、密なコミュニケーションと連携体制を構築することが、品質維持と効果最大化に繋がります。 

4-4.契約内容の確認と偽装請負の回避

派遣と業務代行(BPO)では法的な位置づけが大きく異なるため、契約内容を十分に確認することが不可欠です。特に業務代行(BPO)の場合、委託元が業務従事者に直接指揮命令を行うと「偽装請負」とみなされ、違法となるリスクがあるため、注意が必要です。 

まとめ:貴社に最適な外部委託でビジネスを加速させる 

派遣と業務代行(BPO)は、どちらも外部リソースを活用して企業の課題解決に貢献する有効な手段です。しかし、その目的、契約形態、指揮命令権、責任範囲、コスト構造、そして業務改善への寄与度は大きく異なります。

 

✅短期的な人手不足の解消直接の指揮命令が必要な定型業務には、派遣が適しています。 

 

✅業務プロセス全体の最適化専門性の活用による品質向上中長期的なコスト削減、そしてコア業務への集中を目指すなら、業務代行(BPO)が強力な選択肢となるでしょう。 

 

貴社が今抱えている課題を深く分析し、「何を外部に委ねるべきか」を明確にすることで、最適な外部委託の形が見えてきます。それぞれのメリット・デメリットを理解し、貴社の状況に合った選択をすることで、企業競争力を高め、持続的な成長を実現できるはずです。 

 

もし、貴社のバックオフィス業務の効率化や専門性向上にご興味があれば、ぜひ弊社のサービスをご覧ください。貴社に最適な外部委託の戦略をご提案いたします。 

logolarge

国内最安クラスの事務代行をお探しなら!

10時間からスタートできるStepBaseをまずはチェック!

いますぐ資料をダウンロード!

 

 

 

  • https://49094907.fs1.hubspotusercontent-na1.net/hubfs/49094907/StepBase_%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E7%94%A8%E7%94%BB%E5%83%8F/footer_p_logo.svg footer_p_logo_sp
  • group_vision group_vision_sp
© PERSOL BUSINESS PROCESS DESIGN CO., LTD.